精霊の木

精霊の木

ようやく上橋菜穂子さんの著書(研究分野以外)を全部読み終えた。
読んでみたらSFだったのだけど、設定がしっかりしていて、面白かった。
上橋菜穂子さんが、アボリジニの研究をされていたというのがよく分かる作品だったと思う。


地球人が地球を滅ぼして、異星に移住して、先住民を虐殺、その事実を隠蔽するという世界。地球の中で起こった歴史を宇宙規模で描いていた。子供時代に読むとショックを受けてただろうと思う。地球環境問題を子供に分かりやすくというか、危機感を持たせるにはいい本なのかもしれない。


あらすじは以下のような感じ。


シンとリシアという従姉妹同士の二人が、自分たちが、先住民の血を引いている事を知るところからスタートする。先住民がどのような扱いをされて、それを地球人たちがどのように隠蔽してきたか、正しい歴史を暴こうとする人たちが、政府と戦っていく。それに巻き込まれるようにして、研究材料としてリシアがもつ特殊な力が注目され、リシアは政府から追われる身となり、シンはそれを助けるために奮闘する。その中で、彼らは、自分たちのルーツを知り、その民族の存続に力を尽くそうとしていく。



今年の目標として、「丁寧に本を読む」を掲げているので、一応あらすじとか感想とか、ちゃんと書いていこうと思う。そのうち上手に書けるようになるでしょう・・・。